「順調に落ちていた体重が急に動かなくなった」
「同じ食事を続けているのに痩せなくなった」
ダイエット中、このような時期を経験する方は多いと思います。
ここでよくあるのが、「もっと食事を減らさないと」とすぐにカロリーを削ってしまうことです。
しかし、数日〜1週間ほど体重が動かないだけで、本当の停滞期とは限りません。
体重は脂肪だけで決まらない
体重は、
・体脂肪
・筋肉
・水分
・グリコーゲン
・便や胃腸の内容物
などによって変化します。
前日の塩分が多かった、生理前後、便秘、外食が続いた、筋トレ後に身体が張っている、といった理由でも体重は一時的に止まったり増えたりします。
そのため、昨日と今日の数字ではなく、1〜2週間程度の平均体重の流れを見ることが大切です。
減量すると必要なカロリーも変わる
体重60kgの身体と55kgの身体では、同じ生活をしていても必要なエネルギー量は同じではありません。
身体が軽くなれば、安静時や移動時に使うエネルギーも少しずつ減ります。
つまり、減量開始時には十分だったカロリー赤字が、体重が落ちたことで小さくなっていくことがあります。
これは「代謝が壊れた」のではなく、体重減少に伴って自然に起こる変化です。
停滞期に身体では何が起きている?
減量中は、トレーニング以外の日常活動が少なくなることがあります。
例えば、
・歩く量が減る
・立っている時間が減る
・座っている時間が増える
・疲れて休日に動かなくなる
といった変化です。
このような運動以外の活動によるエネルギー消費を「NEAT」と呼びます。
食事量を減らしているのに、無意識に活動量も減ってしまうことで、思っていたほどカロリー赤字が作れなくなることがあります。
適応性熱産生とは?
減量中には、身体が小さくなったことで説明できる以上にエネルギー消費が少し低下する「適応性熱産生」が起こることもあります。
ただし、「身体が飢餓モードになって何を食べても痩せなくなる」という意味ではありません。
エネルギー収支の原則がなくなるわけではなく、以前より消費量が少なくなった結果、減量スピードが遅くなるというイメージです。
食欲も強くなりやすい
減量が進むにつれて、空腹感が強くなることもあります。
その結果、
・間食が少し増える
・調味料や飲み物のカロリーが増える
・週末だけ食事量が大きく増える
といった小さな変化が起こることがあります。
1日単位では小さく見えても、1週間で見るとカロリー赤字をかなり小さくしていることがあります。
停滞した時にまず確認したいこと
①本当に体重はとまってる?
まずは数日の数字だけで判断しないことです。
朝起きてトイレを済ませた後、飲食前など、できるだけ同じ条件で測定し、1週間程度の平均値を比較します。
女性の場合は、生理周期による水分変動も考慮します。
月経期には水分保持によって体重が一時的に約0.5kg増えた研究もあり、脂肪が増えていなくても数字が動かないことがあります。
②食事量は本当に変わっていない?
「いつも通り」のつもりでも、
・間食
・外食
・アルコール
・ドレッシングやマヨネーズ
・カフェラテなどの飲み物
・料理に使う油
が増えていないか確認します。
極端に細かく計算する必要はありませんが、数日だけ食事を記録すると気づきやすくなります。
③活動量が減っていない?
ジムには行けていても、それ以外の歩数が減っていることがあります。
スマートフォンなどで普段の歩数を確認し、減量開始時より大きく落ちていないか確認してみましょう。
④睡眠・便通・疲労は?
睡眠不足が続くと食欲管理が難しくなり、疲労が強ければ日常活動量も落ちやすくなります。 便秘やむくみでも体重は一時的に止まります。 「食事を減らす」前に、身体全体の状態を確認することが大切です。
本当に停滞していたらどうする?
食事・活動量・水分変動などを確認しても、数週間にわたって平均体重やウエストに変化がない場合は、そこで初めて調整を考えます。
停滞したからといって、1500kcalからいきなり1200kcalにするような大幅な変更はおすすめしません。
例えば、
・間食を少し減らす
・脂質の多い食品を見直す
・1日100〜200kcal程度を調整する
・歩数を少し増やす
など、小さな変更から始めます。
必要以上に大きなカロリー赤字を作ると、疲労や空腹感が強くなったり、筋肉を維持しにくくなったりする可能性があります。
筋トレとたんぱく質は続ける
ダイエット中は「体重を減らす」だけでなく、「筋肉をなるべく残す」ことも重要です。 食事制限だけで減量すると除脂肪量も減りやすくなりますが、筋力トレーニングと十分なたんぱく質を組み合わせることで、筋肉を維持しやすくなります。 体重だけを早く落とすより、体脂肪を減らしながら筋肉を残す方が、見た目の変化にもつながりやすくなります。
まとめ
ダイエット中に体重が止まっても、すぐに食事を減らす必要はありません。 まず確認するのは、 ・平均体重は本当に止まっているか ・水分や生理周期の影響はないか ・間食や外食が増えていないか ・歩数や活動量が落ちていないか ・睡眠や便通は整っているか このあたりです。 それでも数週間変化がなければ、食事や活動量を少しだけ調整する。 停滞したら「もっと削る」ではなく、「なぜ止まっているのかを確認して、必要な分だけ変える」。 これが無理なくダイエットを続けるために大切な考え方です。


